12月31日(月) 2008年に向かって

 今年も合宿所で年越しを迎える事となりました。

 昨年の今頃も、今スケートを続けられる事を幸せと思う、と書いたかも知れないが、今年も感じる気持ちは同じである。少なくとも最初に五輪に出場した1994年に、自分が2008年を迎えるまでスケートを続けている事なんて、絶対想像していなかった筈。

 確かに予想は外れたとしても、ここまで続ける事を決断した自分に誇りを思う。

 今年は2月のアジア大会に始まり、京都での全日本選手権で節目となる10回目の総合優勝を達成。そしてイタリアでの世界選手権で先シーズンを締めくくった。

 今シーズンは6年ぶりとなる日本(神戸)でのワールドカップ開催。ここまで頑張っていこうと支えてきた理由の一つに、日本での国際大会出場があった。2001年を最後に、日本では全く国際大会が行われなくなり(アジア大会を除く)、僕自身寂しさを感じるのと同時に、もう一度そんな舞台だ滑りたい気持ちは誰よりも高かった。実際神戸で大会があり、たくさんのお客さんに会場まで足を運んでもらい、とても盛り上がった。何より選手達は地元大会という事で、いつも以上に気合が入り、そして女子のリレー銅メダル獲得をはじめ、多数の入賞を達成した。

 そして、W杯第3戦オランダ大会では500mにおいて2年9ヶ月ぶりに銅メダルを獲得。僕自身エキサイティングなレースができたのと同時に、とても感動した。やはり国際大会での表彰台は、何回味わっても感慨深いものがある。

 最近ふと思う事がある。自分は一体何の為にスケートを続けているのだろうと。トリノ五輪までは必ず「○○大会でメダルを目指して頑張ります」というのが当たり前だった。
だって競技をしている以上、それを目指すのが当然だと思うからだ。しかし、最近ふと違う気持ちが目立ち始めてきた。大まかにいうと“挑戦”し続ける事がとても大切な事だという事。

 具体的には、もっともっと技術を磨いて速く滑りたい。そして技術を磨けば、もう少し中距離も勝負できるのでは。スポーツに限った事ではないが、そうやってこの先どうなるんだろう?と頭で考えるだけでは結果は見えてこない。そうなると、やはり挑戦し続けて、その先にあるものを見てみたい。それは純粋な気持ちである。

 2008年を迎えても僕は何も変わらないだろうか?一年後も選手として日記を書き綴っているのだろうか?

 結論はでないけれども、急ぐ必要も無いと思っている。

 次のオリンピック出場を宣言する事が、自分にとって良いかどうか分からない。今はそれ程強くない。ただ、いつでもそこを目指す準備はしている。

 2010年、僕がスケートを続けていたらどんな選手になっているだろうか。1周のLAPは、500mのタイムは劇的に速くなっているだろうか。それを見てみたい自分もいる。

 2008年は今後の方向性が見えてくる年となりそうだ。

 皆さんは今年どんな一年でしたか?良かった事も大変だった事もひっくるめて、学んだ事が多かったのでは?

 どうか、来年も実りある一年としましょう。それでは、よいお年を。

2007年12月31日 午後7時50分 寺尾 悟


12月27日(木) 寒すぎる

 距離別選手権が終わったばかりだけど、昨日から長野県は岡谷市に来ています。

 昨年に引き続き年末は合宿。しかし、今年は直前に試合があった為かなり疲労の色が濃く出てます。僕的には約1ヶ月強試合が無い訳で、精神的にも少しリラックスできている。

 だから、何となくいつもと同じ合宿だから乗り切れるだろうと予想していたが、昨日滑って全てを覆された。最初の1本2本は滑れるのだが、それが続くと全く足がついてこない。

 今日の午前中は後半に5000mリレーを2本やったのだけど、2本目は足にきたというか、腹筋が疲れすぎて呼吸するだけで痛く、それが苦になって滑るのがほとんど困難だった。

 2日目だというのに、もう合宿終盤の様相。本当は少し体を休めてあげたいけど、合宿と言う事だから、うまくオン・オフを使い分けて、しっかりやる所と体を気遣って若干練習量を調整してやっていきたい。若手と全く同じメニューという事ではなく、自分なりに修正していこう。

 昨日は数年ぶりにスピードスケートのリンクで滑走した。別にスラップスケートを履いた訳ではなく、直線の乗り方の感覚を感じる為に。ショートの練習のままで滑ったから、コーナーが広すぎて何度かコーナー中に直線を入れた。。。(笑

 でもあまりの寒さに乗って2分でギブアップしたかったが、それでも30分が限界だった。

 さっき夕食後にコンビニで買ったプリンパフェを食べた。少し気持ち回復。


12月23日(日) 距離別選手権(総括)

 2日間、14レースにわたるタフな大会が終了。前回の国内大会(選抜)はこれにプラス3000mの15レースだから1レース少ないけど、リンクは極寒で足の動きが重い上、連戦の疲れもあってかキレがなく、なかなかしんどい2日間となった。

結果は

 1500mは3位でも十分食い下がったと思う。長距離はここ最近W杯で滑る事はなくなったので、国内大会だけで滑る距離となってきた。年々短距離にシフトしているだけあって、なかなか思うようにいかない。一方、同じチームの後輩である、高御堂(たかみどう)が全日本大会初優勝。本当に素晴らしいレースだった。今後は大いに期待したい。反面、やはり後輩に負けたのは長距離であっても悔しい。もう少し何とかしたいと思った。

 500mは3種目の中で一番納得いくレース展開が出来たと思う。基本的に国内では先行逃げ切りパターンが多いが、その中でも後を抑えながらトップでゴールするは力も技術もいる。

 結果、内容を含めまずまずだった。

 また、同じくチームの後輩である伊藤亜由子が初優勝。今まで勝てそうで勝てなかっただけに、本人もコーチもスッキリしたのではないかと思う。トヨタは今大会男女6種目中4種目(男子は全3種目)で優勝と素晴らしい結果となった。しかし、今回は良かったとしても、次回はどうなるか分からないから、更に練習を積んでいく必要があるだろう。勝ち続ける事の難しさは僕自身、たくさん経験してきたから。

 最終種目の1000m。

 今大会で一番不甲斐ないレースが多かった。結果的に優勝はできたけど、このまま行ったら簡単に負けてしまうから、もっともっと上を目指してレースに望まなければならない。今思い出しても、スッキリしたレースがなかった。キレも気持ちも決勝まではなかなか上がってこなかった。原因は色々あると思うが、最後は試行錯誤の練習が実を結ぶだろう。

 少しだけ休んで、すぐに県合宿が始まる。ケアもしっかりしつつ、次のW杯までの1ヶ月ちょっとを充実させた日々にしたい。

 帰りの道中で昼食と夕食を兼ねた食事を17時くらいにしたけど、さすがに朝まで何も食べない訳にはいかない。夜食はジャンクフード希望(笑) 


12月21日(金) 明日より距離別選手権

 昨日から東京入りしています。

 今大会が行われる江戸川区スポーツランドは、ここ数年毎年開催されているリンクなので、特段問題はないけど、一つ問題なのは。。。寒い!とにかくリンクが寒いのが大変。

 昨日の公式練習では久しぶりにカチカチの氷を体験。練習後外に出たら、外の方が暖かく感じるくらいでした。観戦に来る予定の皆さんは、上着はたくさん着る事はもちろん、車の移動荷物を持ってこれるのであれば、下に敷く毛布か座布団等を持って来る事を強くお薦めします。選手は滑っていても、きっと寒いと思います。

 風邪は概ね上向きで、喉の調子が気になるくらいになりました。薬を服用していて、今は一日1回飲むか飲まないかくらいにしてますが、飲むのを止めると若干調子が悪くなって微妙なところです。

 今朝は初めてファミレスのガストで朝食を食べました。普段からファミレスに行く機会はほとんどないけど、予想以上にモーニングセットが充実しているのにビックリしました。明日も利用する可能性ありますね。

 明日は東京でもグッと気温が低くなりそうですね。


12月17日(月) 

 いよいよ今週末は全日本距離別選手権。今シーズンも本当に試合が多いけど、2週間空いただけで久しぶりの試合な気がします。本当はもっと間空けてほしいけど、何だか慣れって恐ろしいですね。距離別が終われば今度は1ヶ月以上試合が空くので、少し体にも刺激を与えれそうです。

 昨日は日記にも書いた通り、愛知県選手権でした。普段の大会と雰囲気が違う事もあってか、妙に疲れました。緊張感を一定に保てないのも一つの要因でしょう。次の試合も近いから全てを全力で滑る事は無かったけど、ポイントを絞って足に刺激を与えておきました。やっぱりそれなりに滑ると足への負担は大きかった。だから今日は少し疲れ気味です。

 風邪はだいぶ良くなってきました。ただ、何故だか夕食を摂ってから少しお腹の調子が悪い。ただの食あたりなら良いけど(良くないけど)、胃腸風邪の始まりなんて事にならないよう気をつけないと。


12月15日(土) 冬将軍

 ここ数日で一気に寒くなってきましたね。昨日は午前中氷上練習でしたが、ネックウォーマーをしないと最初は寒くて滑るのが嫌になるくらい。本格的な冬を向かえ寒がりな僕は辛い季節になってきました。スケート選手ですが・・・。

 距離別選手権を来週に控えてますが、明日は愛知県選手権なる試合があります。この試合には久しぶりに出るけど(半強制ですが)、メインは国体予選になる。今年度の国体は長野で開催されると思うけど、同時期にワールドカップ北米大会がある為、僕は出場しないと思うけど、まあ負荷の高い練習と思って滑ってきます。せっかく試合だから、ダラダラ滑ったらもったいないしね。久しぶりにレインボーアイスアリーナとかつて呼ばれていたところで滑ります。レインボーホールの名称は日本ガイシホールに、アイスアリーナは日本ガイシアリーナ(アイスリンク)に変わったようで。。。

 ワールドカップが一段落し、今週は久しぶりに強度の高いトレーニングに励んできた為、今日はかなりお疲れの模様。治りかけてきた風邪も、少しぶり返したような状態になってしまったし。明日は少し体調を整えて試合に臨むつもりです。

 少し前の話だけど、浦和レッズとACミランの試合は見ていて熱くなったね。ちょうど試合時間が氷上練習を重なった為、録画して練習後見たけど、その前に試合結果を知ってしまったら全然ドキドキ感がなくなってしまう為、帰宅してからもニュース番組等は見ずにしたりと気を使いました(笑)。普段Jリーグを見る機会はなかなか無いけど、日本のレベルは全然世界と比べて見劣りしてない事実が凄く嬉しかったですね。

 野球にしても日本のリーグ戦よりも、メジャーリーグで日本人が活躍しているTVの方を見る傾向があります。どうやら僕はどんな競技に限らず、世界相手に戦っている日本人選手を応援するのが好きなようです。

 今夜はしゃぶしゃぶに行く予定。とても楽しみ☆


12月12日(水)

 鼻づまり、喉の痛み、黄色い痰がたくさん。風邪の状態があまり良くないが、現状以上に酷くなっているわけでもない。ずるずる長引いている感じだ。

 それでも練習が全く出来ないほどの状態でもないから、ほそぼそとしっかり練習してます。

 夕方は約1ヶ月ぶりのウェイトトレーニングをした。ハイクリーンを中心に軽めの内容だったが、それでも明日は確実に筋肉痛になりそう。膝の心配もあったから、今日はスクワットはシャフト(約20kg)だけを使って軽く形だけ確認しておいた。

 今日はとても暖かかったですね。日中は春にでもなったかと思うほど。寒暖の差が激しいと、風邪の引きやすい環境になるので皆さんも気をつけて下さい。


12月10日(月) 寒くなってきた

 ヨーロッパから帰国して、日本は暖かいなぁ〜と思っていたが、こちらの生活に慣れてくるとすっかり寒く感じる。それが原因だとは思わないが、どうやら風邪を引いたようだ。イタリアにいる時も熱っぽくてヤバイかなと思っていたけど、試合があるという緊張感から何とか酷い状態にならずに保っていたが、少し緊張の糸が切れたかもしれない。

 今朝は午前中に氷上練習があったが、これまたリンクが寒い。イタリアもオランダのリンクもそれなりに暖かく、長距離やリレーをやろうもんなら汗が出てくる。日本のリンクでは暖かいところはないなぁ。。。残念ながら。まあ滑る選手は良いとしても、試合を見に来てくれる人には寒さは辛いだろうな。観客席だけでも暖かくしてくれれば良いのにな。昔から思ってるけどね。

 話は全く変わるけど、年齢を重ねる毎にたくさんの人と出合って、話す機会が増えるのだけど、昨夜も色々な人の話を聞いて、何か感じるものがあった。同じ分野だけにいると解決できない事でも、全く違う分野で活躍している人の話を聞くと、何だ。そんな簡単な事か!と、思う事もある。もっともっと色々な人と話をして、新たな領域を開拓していきたい。それが僕のモチベーションを上げる、今一番良い方法だと思う。


12月5日(水)5:00A.M.   W杯第4戦トリノ大会総括

 昨日ミラノからの直通便で成田経由、中部国際空港に到着。日本は思いの他、肌寒く感じた。

 週末は試合と疲労でバタバタしていたが、記憶が途切れない内に試合の事を書き残しておきたい。時差ボケで朝から目が冴えている。せっかくの時間だ。日記を書こうと思った。

 既に新聞紙面等に掲載されたかどうかは不明だけど、トリノ大会の結果は

 先日の表彰台を考えると少々寂しい結果に見えるようだが、今シーズンは安定して好結果が出ていると自分では考えている。今の自分で安定的に1桁台の成績と言うのは全然悪くない。

 海外選手からは、よくその年齢で結果が出るな、というのが最近の彼らの口癖だ。しかし1500mに出場すれば、ボロボロにやられるのは目に見えている。

 今大会は何とも不思議だった。

 1000mは藤本選手とB決勝を戦い、500mにおいては準決勝で失格者が出た為、僕、藤本選手、坂下選手の3人でのB決勝を戦った。経験上、ファイナルやB決勝を日本人2人で争った事はあるが、ワールドカップのB決勝で3人による争いは、ちょっと考えてみたが記憶に無い(アジア大会は除く)。

 他の選手からはナショナル(国内)大会だな、と冗談を言われたが、意外とこれプレッシャーを感じたりする。日本の大会で日本選手同士が戦うのは、もちろん当然の事だが、こういった国際大会でなった場合、気持ちの面では少々異なる。

 もちろんB決勝とは言え、トップでゴールすれば総合で5位となり、それなりのポイントが与えられるが、日本の大会ほど緊迫感を持って勝負するモチベーションを持つのは難しい。相手が外国選手なら、自然とある一定以上のモチベーションは出てくるのだが。

 しかし、当然だが今回は少し気合を入れて勝負に出た。少しでも手を抜いたレースをすれば負ける事は当然の事、後輩達の貴重な1レースを無駄にしてしまうからだ。真剣勝負でやってこそ、勝ち負けというのが成立する。後輩はここぞとばかりに僕を倒しに来るし、僕はそれを必死で食い止めようと勝負する責任がある。

 国内大会を含め、彼らと戦うレースはたくさんある。いつか簡単に抜かれる日がきっと来るだろう。だがいつでも僕は真剣に勝負を受けて、それを阻止していきたい。それがお互いに成長する糧となる。

 ショートトラックはここ数年低迷していると言われるが、今大会の500mを滑って、長野五輪メンバーがいた時代とダブって感じる。何となく光が見えてきたというか、妙に嬉しく思った。男子短距離陣の層は確実に厚くなっている。それは逆に言うと、日本代表に選ばれる事が難しくなる事を意味する。それが更に僕のモチベーションを上げる。

 久しぶりに面白くなりそうだ。

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